ザ・トールは圧倒的にSEOに強いテーマと謳っています。
ただ、ご自身のテーマをザ・トールに変えたことで検索結果にすぐに上位表示されるというのは間違った認識です。
確かに【THE・THOR(ザ・トール)】の公式ホームページでは最新のコーディング技術が施され、検索エンジンから評価されやすい内部構造を実現し、テーマ自体に十分なSEO対策が施されていると書いてあります。
ただご存知のように一般的なSEO対策としてGoogleなどの検索エンジンにおいて優先して上位表示されるのは記事コンテンツの質であったり、読みこみ速度、スマホユーザーの使い勝手を考慮したモバイルユーザビリティも関係してきます。
例えば記事の内容が良くても、結果的に読みこみ速度が遅ければユーザーは最後まで読まずに途中で離脱してしまいます。
滞在時間の短いページよりも長いページの方が当然、検索エンジンの評価はあがります。
その点を踏まえるとザ・トールを適用するだけではなく「SEO対策の一つとして」ページの読み込み速度の向上を目指すことも必須になります。
つまり「SEO対策に強いザ・トール」とは
「SEO対策に必要とされる機能が備わっている」ことを意味していると思います。
ここではサイト全体のページの読み込み速度に関した設定をご案内させていただきます。
なお、効果の薄いタイトルやディスクリプション(紹介文)を変更するのもSEO対策として有効です。
こちらに関するページごとの設定方法につきましては下記リンクからご覧ください。
Googleなどの検索エンジンの結果に表示されるサイトのタイトルやディスクリプション(説明文)の設定はSEO対策とサイトの訪問者数、ページビューに関わる最も重要な部分です。 これらをページごとに設定する場合は、通常[…]
SEO設定の方法
【カスタマイズ→SEO設定】
ザ・トールのサイト全体に関わるSEO対策の設定は大きく4つに分かれているのでそれぞれご紹介させていただきます。
CSS非同期読み込み設定
CSS非同期読み込み設定では、ページ内のとくに重要ではない画像やCSSの読み込みを遅れて表示させることでページ全体の表示速度を向上させることができます。
ただ一瞬デザインが崩れて見えることがあります。
一時的のことですし何よりも読み込み速度の方が重要ということであればチェックすることをおすすします。
設定できる内容は以下の通りです。
・メインCSS(style.css)を非同期読み込みにする
・子テーマCSS(style-user.css)を非同期読み込みにする
・アイコンフォントCSS(icon.min.css)を非同期読み込みにする
・GoogleフォントCSS(Lato)を非同期読み込みにする
・GoogleフォントCSS(Fjalla)を非同期読み込みにする
・GoogleフォントCSS(Noto Sans JP)を非同期読み込みにする
(swiper.min.cssは、メインビジュアルスライダー機能や、記事カルーセル機能を有効化している場合のみ出力)
・(jquery.mb.YTPlayer.min.cssは、メインビジュアル背景動画機能を有効化している場合のみ出力)
本サイトを例に挙げるとCSSファイルはメインではなく子テーマの方で使用し、Googleフォントとやメインビジュアルの背景動画も使用していないのでこれらはチェックしていません。
ご自身のワードプレスやザ・トールの設定にあわせて必要な箇所だけチェックしてください。
img非同期読み込み設定
imgとはページ内にある画像、イメージファイルのことです。
単純に大きい画像が多いページほど負担がかかり読みこみ速度が下がる可能性が高くなります。
こちらは画像の読み込みを遅らせることでページ全体の読み込みを向上させる設定になります。
なおチェックして画像が遅れて表示されることでページの表示に不自然さが出ないか、実際にご自身で状態を確認してみてその後も適用するか判断してください。
htaccess設定
htaccess設定できる内容は以下の通りです。
・ブラウザキャッシュを有効にする
・Gzip圧縮を有効にする
こちらの設定をすることで訪問者のブラウザにキャッシュを保存したり、ファイルを圧縮することができます。
その結果、データの転送量を抑えることができページの表示速度を向上させることにつながります。
なおこちらの設定は、チェックをして「公開」した後、
ワードプレスの「設定」→「パーマリンク設定」で「変更を保存」ボタンをクリックすることにより設定内容が有効化されます。
【注意】
ご利用のサイトでリダイレクトの設定など「.htaccess」を編集してる方は
このhtaccess設定を適用することでファイルの設定内容が初期化されるので再設定が必要になります。
HTML圧縮設定
HTML圧縮設定はhtmlを圧縮させる設定になります。
こちらも同様にデータの転送量を抑えることができページの表示速度を向上させることにつながります。
【注意】
ワードプレス編集画面の段落にある「整形済みテキスト」などを設定してる方は注意が必要です。
htmlやcssを説明するページを作ってる方などが該当すると思いますが、
ソースコードをそのまま表示させる際に整形済みテキスト<pre>要素を使用していている状態で今回のHTML圧縮設定を適用すると改行が無効になってしまい一行で表示されてしまうのでご注意してください。
その場合はこの設定を解除すれば回避できます。
ザ・トールの読み込み速度に関するSEO設定はいかがでしたでしょうか。
改めて書きますが、ザ・トールに変えた途端にSEO対策に強いサイトへと変貌することを意味しているわけではありません。
ただザ・トールには今回のSEO設定など、SEO対策に必要な機能が十分に備わっています。
一つ一つ丁寧に着手した上で、ユーザビリティを考慮し質のいい記事を書いた正しいサイト作りでSEO対策を施すことが実現できる環境となっています。